綾瀬市中学校吹奏楽コンクール

2020年(令和2年)9月26日(土)

綾瀬市オーエンス文化会館 大ホール

12時40分 開場  13時00分 開演

 

綾瀬市中学校総合文化祭 第1日目(吹奏楽の部)

第1部 各校による演奏

第2部 綾瀬市中学校吹奏楽コンクール

開催に至るまで

 新型コロナウイルス感染拡大を受けての緊急事態宣言に伴い、学校の休校が長く続きました。学校再開後も大好きな部活動をすぐに始めることはできない時期が続きました。そんな中で吹奏楽連盟主催の吹奏楽コンクールは「中止」となりました。特に3年生にとっては、大きな目標であった吹奏楽コンクールがなくなったことは、非常にショックなことでありました。「このご時世だからしょうがない。自分や大切な人の命が何より大事」ということも理解していたため、つらい想いをしながら現実を受け入れた生徒もいたことでしょう。

 吹奏楽部の顧問による会議がありました。年間計画やホール予約の振り分けをする会議でした。そこで私が発したひと言が「何かコンクールの代わるものができたらいいな」でした。ただ、この会議で議題として取り上げて議論を重ねたわけではありません。あくまでもつぶやきです。しかし、このひと言が後に多くの人を巻き込むことになるのでした。会議とは別のある日、別の中学校の顧問の先生から電話がありました。その内容は「これからそっちに行く。直接相談したことがある」でした。数十分後、電撃訪問となりましたが、私はすでに何の話をするのか理解していました。それは、「自分たちで独自の吹奏楽コンクールを実施しよう」というものでした。

 実は、その時点で頭の中に「原案」はありました。コンクールらしいコンクールを実施するために必要なこと、準備すべきことは吹奏楽連盟で理事をしていた経験から見通しが持てていたからです。私自身が大会の実行委員長となり、そこから短期間で「実施要項」を作りました。実際の吹奏楽コンクールの実施要項に近い形をとり、曲目の提出や配置図、出演順の抽選会など生徒サイドから見えない部分までコンクールの再現を意識しました。

 しかしながら、すべてが上手に流れたわけではありません。吹奏楽という集団でマスクをせずに集まって室内で合奏をする活動そのものに逆風が吹いていました。3密を避けようという世論に反する形になってしまうことから教職員の中にも反対論、慎重論が出ました。「命と生活を守る」と「3年生に何かしてあげたい」という本来だったら両天秤にかけられないものをかけざるをえない状況でした。そのあたりは顧問同士の議論だけでなく、中文連会長、校長会、市教委の判断を仰ぎながら進めていきました。

 審査員は各校顧問から推薦された方に加え、地区の吹奏楽連盟で長年理事長をされていた先生を特別審査員として迎えることにしました。また、当日の裏方の補助役員として約30名の卒業生が集まってくれました。1つの中学校の卒業ではなく、市内の中学校のしかも色んな代の卒業生が集まり、放送・場内・ステージなど各部署で活躍してくれました。これは「綾瀬市中学校吹奏楽団」の活動があったからこその絆と感じています。同団の指揮者としても嬉しく思います。

当日のプログラム

 

綾瀬市中学校吹奏楽コンクール

 ①春日台中学校

  ロマネスク~アザレアの海~(福島弘和)

 ②綾瀬市中学校

  鬼姫~ある美しき幻影~(田村修平)

 ③城山中学校

  雪月花(櫛田胅之扶

 ④北の台中学校

  繚乱~能「桜川」の物語によるラプソディ(松下倫士)

  

 

表彰式

 ①実行委員長挨拶ならびに補助役員紹介

 ②特別審査員講評

 ③審査結果発表

 

審査結果

 ①春日台中学校 中文連会長賞 

 ②綾瀬中学校  審査員特別賞

 ③城山中学校  実行委員長賞、最優秀賞

 ④北の台中学校 校長会長賞


当日、会場で配付したプログラムと当日の模様を撮影したDVDを事務局が保管しています。

再配付は原則できませんが、特別な事情がある場合は大会実行委員長の私まで問い合わせください。